どうも、ヨシヒコです。
魚に優しいキャッチ&リリースって実際どうなのか?
正しい方法って解説されているのか?
ってことで検索。
結論はというと、捉え方によって正解は無いってことなんですね。
自然に生息する魚を大切にするなら、死んでしまう可能性のある釣りを初めからしない。
とか、
釣り自体、魚にダメージを与える行為だ。
とかね。
ここは釣り人目線から見ると議論にならない話です。
趣味としてゲームとして、楽しませてもらうことが多いルアーフィッシング&フライフィッシング。
食べることを目的としてないターゲットは、リリース前提で楽しんでる人が多いと思う。
だから、少しでも魚が生き延びてもらえるようなリリース方法ってなんなのか?
その辺についてちょっと考えてみたい。
魚は水の中
大前提として、魚が生息してる場所は水の中。
水の中に溶け込んでいる溶存酸素を、エラから取り入れて生きている。
空気中にさらす時間は短い方がいい。
魚の体温
ほとんどの魚は変温動物なので、周囲の水温とほぼ同じ。
人間の体温はヤケドするレベルなので、触らない方がいい。
魚の粘膜
ヌルヌルベトベトするのは、魚類の皮膚は角質化されていないので、生きた細胞を守る役目がある。
皮膚粘液には抗体や抗菌ペプチドなどの防御因子が含まれている。
それらが無くならないように、人や物に触れない方がいい。
ざっと魚の生態からダメージを受けてしまう要因を挙げてみました。
水の中で生活してるので、なるべく陸にあげることなく扱うのは当然です。
でも、足場の悪ところや人が立ち込めない場所だと、フックを外すためにはどうしようもないこともあります。
これは、短時間で終わらせるか、水がある場所を確保するかの対策しかないと思います。
その際に、魚に直接触れることは避けたいけど、そうもいかない場面もあります。
フックのカエシで簡単に外れなかったり、写真や動画に収めたりする場合です。
魚の体温を考えると、水温程度かそれ以下に保つ必要があるし、粘膜を守るためにも魚体に触れる手やランディングネットは濡れてる必要があります。
また、エラや目は絶対に触らないこともそうです。
ランディングネットはラバーネットが推奨されたりしてますし、魚体に合わないネットはヒレが避けてしまったりもします。
砂や石の上で暴れさせないことも、粘膜を守るためには大切な配慮です。
サーフの釣りにおいてはズリ上げが基本なので、乾燥した場所にランディングすることは避けるべきですね。
その他に、長い時間のファイトは体力を消耗させるので、魚との格闘時間を短くする。
ラインが切られてしまうとフックが刺さったままなので捕食もできないし、外敵から身を守ることもできなくなる。
強めのタックルでランディングまでの時間を短縮することも、リリース前提のフィッシングでは重要なことですね。
ただ、思わぬ大物がヒットすれば多少の時間がかかるのは当然のことです。
僕なりの経験ではありますが、スレ掛かりのカラフトマスをやっとの事で近くに寄せて、さてリリースって時に疲れ切ってしまってる魚体。
もちろん、セッパリのカラフトマスだから魚体は平たくなってきてるし、自ら泳いでいくだけの元気がないと横を向いたまま。
でも、エラに水を通していると、少しずつエラの動きが回復してくる。
もうそろそろ大丈夫かな〜って感じで魚体を起こしてリリースしようとしたら、息を吹き返したように元気に泳ぎ去っていくこともあった。
それなりに時間はかかったけど、回復させてからリリースするっていうのが大切。
というのも、ランディングしてから長い時間拘束すると、それだけでダメージがあると思い込んでる人もいるようだけど、ランディングまでに体力を使った魚体などは、すぐにリリースしても流れに対して泳ぐことができないと酸素をエラから取り入れることもできない。
水に触れる状態を作って、体力を回復させてからリリースする方が生き延びる可能性が高いと思う。
素早くリリースするのは大前提だけど、何でもかんでもすぐにリリースすべきではなく、時と場合によっては魚の体温と粘膜が傷つかないように配慮して、体力の回復を待ってからリリースする方が良い。
外敵から身を守るためには遊泳力が必要だし、弱った状態で流れの中へ返すと力尽きる可能性もあるように感じる。
実際の現場でその通りにできるか?
という問題もあるけど、フックの掛かりどころが悪かったり、思った以上のダメージは多かれ少なかれあるので、リリースできたというだけで全ての魚が生きてるわけではない。
リリース後の生存に関して研究されてるところもあるようで、80%前後だというデータもあるみたい。
10回リリースしたら、1〜3尾くらいは死んでしまってるって計算になります。
釣りそのものが魚に対してダメージを与えてしまうけど、ターゲットがいなくなればフィッシングという趣味は楽しむことができない。
これをアングラー同士が理解しながら、モラルを高めていくしか方法はないと思う。
僕もこの件に関しては、もっと勉強しておく必要性や誤解を与えないようにすべきだったと反省する出来事がありましたし、どれがその時その時によって最善なのか?
あるアングラーさんは知ってるからこそ、ヒットさせたトラウトに手を触れず、波が来る場所でフックを外して足で返したら蹴ったとか敬意がないとか・・・
手でリリースするのは丁寧に見えるけど、触れないことの方が魚にとっては優しいですからね。
取り込むまでに時間をかけてしまったから、すぐにリリースしないといけないという考えも同様に勘違いです。
世の中には完璧がないから、文句をつけようと思えばいくらでも文句は言えます。
そういう目線じゃなくて、本当に魚を守りましょうという気持ちであれば、柔らかい伝え方がありますし、個人的にメッセージを送ることができるSNSの機能もあります。
また、釣友に対しても魚への気遣いに関して話し合う場を儲けることだってできる。
アングラーそれぞれが正しい共通認識を広めていくことができれば、一生涯の間に接する魚の数は計り知れません。
命のリレーで考えると、とんでもない数になるかもしれませんね。
僕もまだまだ知識不足、経験不足で、多くの方に不快な思いをさせてしまうことがあるかもしれませんが、自分なりに魚への理解を深めて、大好きなこの趣味を長く続けられるように協力できればなと思います。