どうも、ヨシヒコです。
ラインの持つ機能や性能について、もっと詳しく知ることで、少しでも釣果に結びつくのでは?
周りが使っているからこれが普通。
そう思ってしまうことがあるけど、まずは先入観や固定観念は捨てて、自分の釣り方から考えてみると使い分ける必要があるのではないか?
そんなことを考えさせられたのがきっかけで、ちょっと調べてみました。
ライン①号数
個人的にはサーフゲームはPEラインをメインラインとして、ナイロンのショックリーダーを使用するシステムを採用してます。
そしてリバーではナイロンばかり。
でも、スプーンをメインにあらゆるフィールドで結果を出し続けるフィールドハンターの小林さんは、常にナイロンライン。
しかもスイベルを使わない直結です。
そして、秋田県のサクラマスから北海道のサーモンまで、8ポンドや10ポンドで釣り上げるというテクニック。
ライン強度の限界を長年の経験から把握しているからこそできる技だなと思います。
そして、デュエルさんからリリースされているアーマードF+というPEとフロロによって、比重1に設定されているラインがもたらす効果をテスターの布谷さんから以前お聞きして、ラインに関する知識、特性に関しては勉強が必要だなと思いました。
ということで、どのようにラインを選ぶべきか?
誰もが最初に気にするところは太さと強力だと思います。
アングラー同士の会話からも
「何号?」
「何ポンド?」
これがラインに関してのやり取りではないでしょうか?
しかし、これは太さを号数、強力をポンドと表記されていても、実際は単なる目安であって意外といい加減な表示のようです。
技術の進歩により、以前よりはムラがなくなったとはいえ、均一の太さに製造されているわけではないようです。
部分によっては微妙に太さが違っているので、パッケージなどに表記されている太さは平均の太さだと言うこと。
1号の直径が0.165mmだとして、その前後が0.8号の0.148mm、1.2号の0.185mmだとすると
1号は0.148~0.184までの許容があるということなので、1号と言っても0.8号に近い部分が存在してもおかしくないと言えるのではないでしょうか?
これは極端な例にしても、「平均」ですから、ラインもアタリやハズレがあるのかなと思ってしまうところです。
ライン②強力と強度
ラインの強さは強力と強度で表示することができます。
強力とは引っ張り強力のことで、ラインの一部をランダムに切り取って、その両端を引っ張って切れた時の荷重をkgやポンド(lb)で表したものです。
先ほどの話にあったように太さは均一ではないので、同じラインでも表示されている荷重以下で切れることもあれば切れないこともあります。
上記の実験の平均を表したものがパッケージに記載されている強度なので、一つの目安ということになります。
1ポンドは約0.5kgと大雑把に覚えておくと良いかもしれません。
強度について。
強力と同じように使われそうですが実は強力と強度は別物なんですね。
自分も初めて知りました。
デニールという単位が出てきますが、これはラインの長さが9,000m、重さが1gの時1デニール。
9,000mで100gあれば、100デニールという単位になります。
算出方法はラインの強力をデニールで割ると、1デニールあたりの強力を表すことになり、強いラインほどこの数値が大きくなります。
ラインになった状態の強さではなく、その素材が持つ強さを表す数値になるようです。
普段使っている言葉としては、
「太さは何号?」
というのは問題ないとして
「強度は何ポンド?」
というのは間違っていて
「強力は何ポンド?」
っていうのが正しい言い方のようです。
知らないって恥ずかしいことですね(笑)
無知な自分です。
ライン③ナイロン フロロ PE それぞれの素材
・ナイロンライン
化学繊維の一つであるナイロンラインは、以前から現在に至るまで釣糸の主流を占めてきたことは誰もがわかることだと思います。
しなやかさがリールのスプールに馴染むし、キャストにおいてもこの特性によって抵抗が少なくなるといったことや、伸縮性があるのもナイロンの特徴であり、ヒットした瞬間のアワせの時など、瞬発的な力が加わっても糸切れする心配が少ないことなどがメリットとして挙げられます。
ただ、逆を言うと伸縮性があるために細かなアタリを感じることが難しく、伝達性である感度が悪くなるとも言えます。
そして吸水性があるのもナイロンの特徴であり、水を吸うことでしなやかになる特性はメリットでもあるけれど、強力が多少低下してしまいます。
あとは紫外線に対して弱く、強力の低下が著しいのが欠点です。
紫外線を連続10時間照射すると強力が50%程度低下するという実験結果があるので、各メーカーは紫外線に対して劣化しないような製品開発をしているようです。
そこまで神経質になる必要はないと思いますが、ナイロンは紫外線に弱いことだけは確かなようです。
・フロロカーボン
トータルで優れている素材とは言えるものの、素材は硬くクセのある素材ではある。
比重がナイロンやPEに比べて重く沈下速度が速い。
ナイロンに比べて透明度では劣るものの、水中では見えにくくなる性質がある。
そして吸水性はほとんどないので、水切りのいいラインとも言える。
紫外線に対してもほとんど劣化することはないし、優れた伸縮性も挙げられる。
ナイロンに比べて伸度が極端に少ないかと言われるとそんなことはなく、どちらかといえばナイロンに近い。
しかし、初期伸度の低さがあるので荷重の小さい状況では伸度が低く伸びの少なさを感じることもできる。
耐摩耗性に優れた素材だと言われているフロロカーボンではあるが、状況や対象物によってはナイロンやPEよりも弱くなる場合もあるようだ。
・PE
伸縮性がなくて引っ張り強力の強いライン。
これは原糸であるダイニーマ(超高分子量ポリエチレン)の特性がそのまま現れている。
低伸度のメリットとしては感度が抜群に良いこと。
そして紫外線による劣化もほとんどなく、耐光性だけでなく対薬品性も備えている。
デメリットを挙げるとすれば耐熱性が低いこと。
ガイドやラインローラーとの摩擦によっては、強力が著しく低下することもある。
かなり大雑把な説明ではありますが、多少はわかってもらえたでしょうか(笑)
僕もまとめただけで、知識の定着はこれから(汗)
ライン④ ナイロン フロロ PE の数値比較
・伸度と強力
ラインを引っ張って、どのくらいの伸びて、どのくらいの荷重で切れたかを測定して表すもの。
切れた荷重がポンドやkgで表示されるのが強力で、1mのラインが1.2mで切れれば、破断伸度が20%ということになります。
ナイロン 20~45%
フロロカーボン 17~37%
PE 4%前後
・吸水性
PEとフロロに関してはほとんど吸水しない。
ナイロンだけは水を吸い込む。
吸水することで引っ張り強力は低下するが、吸水することで伸度がアップして伸びやすくなり、しなやかさが増す。
中には、吸水することで結束強度が上がる釣糸もあるようだ。
20℃の真水に24時間つけておくと2%の吸水、10時間で5%ほどの強力低下というデータもある。
・比重
ルアーなどを思いのタナまで沈下させる場合に、比重が意外に重要である。
一般的に言われているのは、
ナイロン 1.14
フロロカーボン 1.78
PE 0.97
ということなので、水に沈むのはナイロンとフロロだけと言える。
水は基本的に比重1なので、これと同じ比重1に仕上げたPEラインが、デュエルさんのPEにフロロを+と言う意味のアーマードF+というライン。
とても興味があるラインなので近いうちに試してみたい。
ということで、それぞれ数値だけ比較してみました。
ざっとラインについて触れてきましたが、自分の得意とするルアーやその使い方、狙うターゲットの誘い方によってラインは非常に重要な要素。
僕もサーフのサクラマスではスプーンを使う機会も多いので、比重という部分で考えると、一概にPEだけの選択はダメかもしれない。
原点のナイロンラインやフロロなど、一通り試してみる価値はあるなということで、また新たな発見があれば記事にしたいと思います。
大した内容ではありませんが、釣行の際の参考にしてもらえたらなと思います!