ブラックルアーはなぜ釣れる?海サクラマス釣りの濁りやローライトで輝く“黒”の実力を考察!

サクラマス

どうも、ヨシヒコです。

本格化してきた南十勝のサクラマスですが、海のご機嫌が左右する太平洋なだけに、天気予報も気になるところですね。

悩ませる要素としては波の高さ。

実際のところ、沖の波も崩れて白波が立ってる状態はちょっと厳しい。
でも、手前一枚の波が大きいだけなら釣りは可能かなという印象です。

そしてもう一つは濁りですね。

場所によっては濁りやすいこともあり、潮目が無く濁っている場合は早々に抜けてくれる期待も薄くなる。

または干満のタイミングもあるので、急に潮が動き出して濁りが抜けることもあるので、期待して待つこともあります。

でも、週末アングラーであれば、波も濁りも無い条件でロッドを振ることができる機会は限られていますよね。

波が高い場合は危険を回避するための選択がベターであっても、せめて波は穏やかなのに濁りがちょっと・・・

そんな時に試したいルアー。
というかカラーがコレ。

フィールドハンター社が展開してるカラーで言うと
・Bブラック赤ラメ
・Bマットブラック
です。

すでに
「これが釣れる!」
なんて言ってくださるユーザーさんもいて嬉しい限りですが、なぜ?ブラック?

一本も持ってないわ〜
という方に。

実際にカラフトマスではなんで?
っていうくらい好反応を得た経験はあるのですが、サクラマスではまだ分からないまま。

でも、対トラウトやサーモンという魚の共通点と水の関わりから考えると何かありそうな気もします。

そんなこともあって調べた結果です。

ブラックルアーが釣れる理由

釣り場に立った瞬間、目の前の水は笹濁り。
そんなとき、何色のルアーを選びますか?

何も知識がなければ、多くの人が
「派手なカラーでアピールを」
と考えるのが自然かもしれません。

しかし、実は“黒”!
つまりブラック系のルアーこそが真価を発揮する可能性が高いです。

1.濁り水で“シルエット”が際立つ

濁った水では、ルアーの「色」はほとんど見えなくなります。
その中でブラックは、水中ではっきりとした影(シルエット)を作り、魚に「何かがいる」と強く印象づけることができます。

これは、光をほとんど反射せず、周囲の光とのコントラストが最大になるためです。

2.ローライト下での“存在感”

曇り、朝夕、逆光、林間の日陰など、光量が少ない状況では、ブラックの“影”が際立ちます。
ルアーの「明るさ」より「明暗差」が重要になるので、ブラックは最も目立つカラーになります。

3.魚の警戒心を和らげる“ナチュラルな存在感”

魚がスレている場面では、ギラついたホログラムや派手な蛍光色は逆効果になることも。
ブラックは「自然なシルエット」として水中に溶け込み、見切られにくい。

警戒心の強い個体には、控えめなアピール+明確な形が効く。

魚の視覚構造と科学的根拠から迫る

1.魚の視覚:色ではなく「明暗差」に強い

魚の目には、人間と同様に光を感じる細胞が存在します。
それは「錐体細胞(コーン)」と「杆体細胞(ロッド)」です。

・錐体細胞:色彩を識別する細胞。光量が十分な環境下で働く。
・杆体細胞:明暗を感知する細胞。光量の少ない環境下でも働き、暗視能力を担う。

多くの魚類(特に淡水・汽水魚)は、暗所や濁りの強い環境に対応するため、杆体細胞の比率が高く、色彩よりも明暗差(=シルエット)に強く反応します。

2.濁りの水中=「光の乱反射」と「色の消失」

水中では波長の長い光(赤や黄)はすぐに吸収されてしまいます。青や緑が最も遠くまで届く光ですが、濁りがあると、
・光は乱反射し、方向性を失う
・水中での”色”は見えにくくなる

このような環境下では、色の情報はほぼ無力化され、魚は明るさの差や影(シルエット)のみを手がかりにしてルアーを認識します。

3. ブラック=最も明暗差が強く、シルエットが浮かぶ

黒色(ブラック)は、光を最も吸収する色です。つまり水中で光を反射せず、周囲とのコントラスト(=明暗差)を最大化します。

・晴天時の逆光下では、ルアーが影として浮かび上がる
・曇天・夕暮れ・林間などのローライト環境でも、他色より「何かが動いている」ことを伝える

このため、ブラックルアーは、濁り・ローライト・スレた魚にも強く、魚にとってもっとも認識しやすい存在になります。

4. ブラックは「自然に目立つ」カラーである

魚の世界では、派手な色よりも“違和感のない存在感”が重要な場合があります。
ブラックは、光りすぎず、動きと影で存在感を示せるため、
・警戒心の高い魚(スレたサクラマスなど)
・流れの中で短時間しかルアーを見られない状況
・自然のベイトフィッシュ(稚魚など)に近い明暗構造
において、極めて効果的。

5. 科学と実釣の融合:使うべきシチュエーションまとめ

環境条件ブラックの有効性
濁り水(雨後・雪代)明暗差で魚に認識されやすい
曇り・朝夕・逆光シルエットが際立つ
スレた状況アピール過多を防げる
警戒心の強い大型魚自然な存在として反応される

6. まとめ:ブラックは「科学で証明された信頼色」

ルアーカラーに迷ったら“黒”。
その理由は単なる経験則ではなく、魚の視覚と水中環境の科学的な相互作用によって裏付けがあるようです。

ブラックは、魚が「最も認識しやすく、かつ警戒しにくい」色。
視界の悪い状況でも頼りになるカラー。

ブラックルアーは「目立たないようで目立つ」。
特に濁り水とローライト時の救世主。

シルエットによるアピールは、視覚に頼るサクラマスにも非常に有効。
スレや渋い状況でも、“影の存在”として自然に近づけるブラックは、まさに引き出しの奥の切り札。

ということで、調べたことのまとめです。

今後の出番が増えていくかな〜
僕自身も検証を重ねていきたいと思います。

Cミッション(Bブラック赤ラメ・Bマットブラック)
Cミッション・ミディアム(Bマットブラック)
Cマス(Bマットブラック)
トンデン(Bブラック赤ラメ)

のカラー展開となっております。

タイトルとURLをコピーしました